親子でスマホ・ゲームお約束メーカー
インタビュー
2022年7月26日

親子でお約束メイカーを使ってみた!感想インタビュー

お約束メイカーを使っている親子の話を聞いてみたい!

保育士ママさんのご家庭をインタビューしてきたぞい!

ガンホーがホームページ上で無料提供している、親子で楽しくスマホ・ゲームの約束が作れる「お約束メイカー」。是非多くの皆さんに使っていただきたい! ということで、おもちゃコンサルタントマスターであり保育士であり、また、二人のお子さんの母親でもある君ひとみさんに、お約束メイカーを親子で使ってみたご感想を伺いました。

もくじ
君 ひとみさんプロフィール君ひとみさんプロフィール
川崎市在住の、保育士、おもちゃの先生。高校3年の長男と小5の長女の母。 産後うつ状態から子育てが始まる中、地域の諸先輩方との出逢いで子育ての奥深さと面白さを知り、保育士資格を取得。ふれあいやアナログな遊びの大切さを知り、東京おもちゃ美術館でおもち ゃコンサルタントマスターの資格などを取得。 「木育おもちゃ広場」を開催し、「おもちゃ遊び」「木育」を通した子育てを広げる活動している。instagram、Facebook、アメブロで発信中!(asobigokoro2016)

お約束メイカーを使ってみて

お約束メイカーは、スマホやゲーム利用における親子の困りごとである①課金②時間③マナー④対人についての約束を親子で話し合いながら作れますが、君さんのお家では、どのようなルールを作ったのでしょうか?

お約束メイカーを知ったきっかけは娘から

――君さんがお約束メイカーを知ったきっかけを教えてください

今小学校五年生の娘が去年、小学校でお約束メイカーのチラシをもらったのがきっかけだったんです。それで、娘が「やってみたい!」と言ったのでやってみました。

――お約束メイカーでどういった約束を作られましたか?

利用時間などですね。娘が設定したスマホやゲームをこのくらいにしよう、という目標時間は母 親の目から見て、「ほんとにそんな時間で我慢できるの?」というタイトなものでしたが、そこは口を 挟まずに(笑)。

――お約束メイカーを使ってみて、娘さんはどんな反応をされていましたか?

お約束メイカーのストーリー展開を見ながら「私、これやってる、できてる!」とドヤ顔で話してくれましたよ。そちらも親の認識と多少ずれているなと思うことはあったのですが、本人がそう認識してるんだな、とこちらも再確認できましたし、本人も、よりマナー、約束を守ってスマホやゲームと接しよう、というモチベーションになったようです。 また、作った約束を書き出すことは学校の授業でもあることなので、馴染んだ手法で、楽しい感じで作れて、最終的には形にできる、というところもよかったですね。

お約束メイカーで約束作り

先回り、思い込み、先入観は子どもがシャッターを下ろしてしまう

――娘さんがお約束メイカーで約束を作られた際に、親の君さんから見て、ちょっと実現が無理な のではと思える目標であったり、娘さんの利用実態の把握が、君さんが思われている状況とちょっと 異なっていたりしても、そこはあえて「口を挟まず」にされたのですね。

そうですね。やはり親として避けたいのは子どもに対する「先入観、思い込み、先回り」ですよね。 それをしてしまうと、子どもは「うるさいなあ」と心のシャッターを下ろしてしまいますから。 スマホやゲームの利用を一時間と書いていたら、そうじゃなくて 30 分でしょ、とつい言いたくなるけれど、「そんなにやりたいんだ、何やりたいの」という会話に持っていくのがポイントなのかなと。

自分が子どものころ「ちょっと危ない」ことから学んでいたはず

――楽しそうなときに水を差したところで、いいことにはならないですもんね。

親も心配から「先入観、思い込み、先回り」をついしてしまうんですけど、親自身が子どものときのことを思い出せば、自分の子どもには絶対言えないような危険なこともしていたはずなんですよ。

――今思えば、なんであんなケガをしかねない高いところから飛び降りたり、ぶら下がったりするの に夢中になってたんだ、みたいなことをしていましたね。

ですよね(笑)。特に今は昔より過干渉になりがちなところもあるのかなと思います。でも、「親側がいつも言いたいことを我慢して」というのも違うと思うんです。率直に伝えあえるといいですよね。 「こういう点が親として不安なんだけど、どう思う?」と聞ければいいですよね。

それまでの人生が通用しない「子育ての難しさ」をどうする?

君さんは現在、保育士をされています。親子を日々見つめる立場から、保護者が困った時、どうすればいいかについて伺いました。

子育てで「信頼できる人」をどう見つける?

私自身が 36 歳で子どもを産んだのですが、初めての育児において、それまでの人生経験ではまるで歯が立たないこと、何も知らないことに愕然としたんですよね。

――その時のご自身に、今ならなんと伝えられるでしょうか?

まずは子育てに一つの答えなんてないということでしょうかね。私も何か答えが欲しいと思っていましたが、子育てに関しては人間と人間の話ですから、一つの答えがあるというより、押したり引 いたりなどの世界ですよね。
そして、子育てで困っているときには「信頼、信用できる人に相談して」とはよく言われることで、もちろん、そういう人を見つけられればいいのですが、「その信頼、信用できる人が見つけられないから 困っているんだ!」というのはありますよね。 そんな中、この人なら、と言う人を見つけ、勇気を振り絞って自己開示をしたのに嫌な思いをしたら、 とても傷ついてしまい、心を閉ざしたくなる気持ちは私自身とてもよくわかるんです。ですがやっぱり 自己開示を続けることなんですよね。自分から開いていれば、いずれ適切な人とつながれますから。

「自分の望む答えを言ってほしい」なんて無理!

あと、自己開示の際のポイントとしては、相手に「こっちの期待通りの答えをくれる」まで求めすぎない事も大切なのかなと思います。

――それだと相手への期待が高すぎて、どんな相手でも、いずれ失望しかねないように思います。

ですよね。そこまで求めず、「心理的に少し寄り添ってもらい、自分が少しでも今よりご機嫌にな れれば良しとする」というくらいでいた方がいいのかなとは思います。 思えばこれって、よくある人間関係ですよね。家庭や職場でのおしゃべりで、相手の話を本気で、 傾聴し聞いている、というよりは「流して」聞いているケースも多いと思います。それでもその場は成り立っているし、話した側はご機嫌になっています。そのくらいでいいのかな、とは思いますね。

――他人に期待しすぎているから、ガッカリするのでは、という目線も大切ですね。

地元の子育て情報は、ググるよりも人に聞く!

また、子育てで困っていることがある場合、こんなことで困っていると、身近な人に言っておけるといいですね。今は情報化社会で、なんでもスマホがあれば調べられるように思えますが、案外家の近所の情報などは、スマホでは見つけにくいんですよ。

――情報の量が多すぎて、埋もれてしまいがちですよね。

はい。とある困りごとのあるお子さんがいらっしゃる方が、家からそう遠くないところにいい支援の場があったのに、、数年気が付かなかったという、とてももったいないケースもありました。 行政もさまざまな支援サービスを提供しています。なので、こんなことで困っている、ということを気軽に、ママ友や先生、保育士さんなどに話しておくと、思いがけないところでいい情報を得られると 思いますよ。

週末くらいはダラダラと~家族の中でも「ゆるく」でいい

あと、家族も「ゆるく」でいいんですよね。小さい子どもとの週末は、あれこれ習い事を詰め込むより、家族でゆっくり過ご方がお勧めです。。 幼稚園だと 9 時から 14 時までですが、保育園の生活はそれよりずっと長いです。お昼寝はありますけど、子どもは基本、園にいる。子どもも気を張っているんです。お父さん、お母さん、子どもと、 家族全員平日は気を張っているのですから、週末くらいお家でくらいダラダラしようよ、でいいのではないでしょうか。 家くらい、大人もスキを見せていいんじゃないでしょうか。父だから母だからというより、家族みんな「がんばってるよね~お疲れさま!」と

――一つの正解がなく、悩まれている親御さんも多い子育てですが、公的な支援や、お約束メイカ ーもそうですが、企業でもサポートのツールを出しているので、上手に活用していきたいですね。

君ひとみさんインタビュー風景
POINTまとめ
  • お約束メイカーで、子ども自身が利用実態を振り返るきっかけになる
  • 親の先入観、先回り、思い込みで子どもの心のシャッターを下ろさせない
  • 近所の子育て情報は、ググるより口コミ!

POINTを意識して約束を作ってみる

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石徹白 未亜インタビュアー/ライター
石徹白 未亜
いとしろ みあ。ライター。ネット依存だった経験を持ち、そこからどう折り合いをつけていったかを書籍『節ネット、はじめました』(CCCメディアハウス)として出版。ネット依存に関する講演を全国で行うほか、YouTube『節ネット、デジタルデトックスチャンネル』、Twitter『デジタルデトックスbot』でデジタルデトックスの今日から始められるアイディアについても発信中。ホームページ いとしろ堂
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