「ペアレンタルコントロール」「スクリーンタイム」「NintendoみまもりSwitch」「ファミリーリンク」「レーティング」それぞれ何をする機能か説明できるかの?
子どもの安心安全なネットやゲームの利用のための機能、っていうのはわかるんだけど、えーっと、それぞれ何をどうする機能だっけ……?
- もくじ
スマホ・ゲームのトラブルから子どもたちを守るために、スマホやゲーム機には、さまざまな「ペアレンタルコントロール(機能制限)」がある、ということはご存じの保護者が多いと思います。ですが、 機種によって様々な名称があり、「わかったような、わからないような……」になってしまいがち。でも大丈夫。今回の記事では代表的な「ペアレンタルコントロール」 では何ができるのか、どんなトラブルが防げるかを紹介していきます。
8割以上の保護者が「ペアレンタルコントロール」を知らない?
保護者の方はどのくらいペアレンタルコントロールについて知っているのでしょうか?ガンホー・オンライン・エンターテイメント社では2020年、保護者の方に向けてフィルタリング関連で知っている言葉についてアンケートを取っています。

あなたはこれらの言葉をいくつ知っていて、また、それぞれがどのような機能なのか説明できるでしょうか?
保護者の 半数以上が知っている、と回答したのは「Nintendo みまもりSwitch」だけ、という結果になりました。
「ペアレンタルコントロール」はとても範囲の広い言葉
まず「ペアレンタルコントロール」ですが、これは特定の機能というより「お子さんにネットやスマホ、ゲームを安全に利用できるよう、保護者がさまざまな制限を付けること」を指します。とても広い言葉ですね。
アンケートの設問で挙がっていたほかの選択肢(スクリーンタイム、NintendoみまもりSwitch、ファミリーリンク、レーティング)は「ペアレンタルコントロール」に含まれているもの、といえます。
「ペアレンタルコントロール」と「フィルタリング」はなにが違うの?
アンケートを見ると「ペアレンタルコントロール」の認知度は11.5%と、結構低いのが心配ですが、一方これは「ペアレンタルコントロール」ではなく「フィルタリング」という言葉で認識している保護者が多い、というのもあるかもしれません。
フィルタリングとは、「ウェブサイトの閲覧において、お子さんに 望ましくない内容のサイト のアクセスを制限すること」です。フィルタリングはペアレンタルコントロールの一つ、ともいえますね。
スクリーンタイム、NintendoみまもりSwitch、ファミリーリンク、レーティングはどんな機能?
ペアレンタルコントロールの中にスクリーンタイム、NintendoみまもりSwitch、ファミリーリンク、レーティングが 含まれる、と先ほどお伝えしましたが、それぞれどういったことができるのか、一つずつ見ていきましょう。
iPhoneは「スクリーンタイム」、Androidは「ファミリーリンク」
まず「スクリーンタイム」は、Apple 社が iPhone やiPadユーザーに提供しているペアレンタルコントロール です。保護者にとっては気になる子どもの課金や利用時間などを制限することができます。
なお、アンケートで、スクリーンタイムを知っていると回答した保護者はわずか22.5%です。ただ、スクリーンタイムはiPhoneなどApple社の製品に限った機能なので「うちは家族全員Android」という人には、なじみが薄かったのかもしれません。
利用端末がGoogle 社のAndroidの場合は、アンケートの選択肢にも出てきた「ファミリーリンク」が課金、利用時間などを制限できるペアレンタルコントロール です。子どもにスマホを持たせる場合、まずは機種に応じて「スクリーンタイム」もしくは「ファミリーリンク」の設定をしましょう。
ちなみに「スクリーンタイム」「ファミリーリンク」の具体的な設定方法ですが、以下に紹介するソフトバンク社のホームページがとても丁寧に説明されていてお勧めです。
ソフトバンク フィルタリングサービスについて
「Nintendo みまもりSwitch」は利用時間を制限(課金対策は別機能なので注意!)
アンケート項目に戻り、次は「NintendoみまもりSwitch」についてです。こちらは、任天堂のポータブルゲーム機器「Nintendo Switch」のペアレンタルコントロールです。
NintendoみまもりSwitchはアンケートで「知っている」と回答した保護者の割合が、唯一半数を超えていました(53.2%)。時間の制限だけでなく、ゲーム上で知らない人と音声や文字でのコミュニケーションをすることに関しても制限を かけることが できます。
Nintendo みまもりSwitch 任天堂ホームページより
ここで、「あれ、課金に関する制限はできないの?」と思われた保護者の方もいるかもしれません。課金に関してはみまもりSwitchでなく、ニンテンドーアカウントから行いますので、お忘れなく。以下が課金に関する設定方法です。
任天堂から保護者のみなさんへオンラインストアでの「購入」をパスワードで制限する
レーティングはコンテンツの推奨利用年齢
そして、アンケートの最後の項目「レーティング」はコンテンツを利用するにあたって推奨される年齢の区分けです。これはゲームやアプリ発祥の言葉ではなく昔から存在しており、映画でも「R18/R15/R12」といったレーティングがありますよね。
ここで実際のゲームのレーティングを確認してみましょう。まずアプリゲームについてみていきます。
Andoroid端末をお使いの人は、アプリをダウンロードして購入できるGoogle Play ストアで、該当のゲームを調べるとレーティングが掲載されています。
Andoroid端末のGoogle Play ストアでガンホーの『パズル&ドラゴンズ』を見てみると……。7歳以上とあります。
今度はiPhone端末の App Storeでパズル&ドラゴンズを調べてみましょう。すると……。
今度は4歳以上(4+)、とあります。「あれ、AndroidとiPhoneで対象年齢がずれてる?」 と気が付くと思いますが、これはGoogle社とApple社でレーティングの年齢の区分けが異なるからです。

スマートフォンのアプリのレーティングは上記のようにGoogle PlayストアやApp Storeで見ればいいのですが、アプリ配信型のゲームでなく、「ゲームソフト」の場合は、コンピューターエンターテイメントレーティング機構(CERO)がゲームごとのレーティングを定めています。 以下のレーティングのアルファベットが書かれたシールがゲームソフトのパッケージについているので、見覚えがある人もいるかもしれないですね。ゲーム選びの参考にしてみてください。

ペアレンタルコントロールは大切だけど万能ではない?
ぞれぞれのペアレンタルコントロール でできることを紹介してきました。あらためて、まとめと、最後に注意点についてお伝えします。
今回紹介した各ペアレンタルコントロールのまとめ
「スクリーンタイム」… Apple社のiPhoneなどの「 課金」や「利用時間」などについて管理 「NintendoみまもりSwitch」…NintendoみまもりSwitchの「利用時間」や「他の人とのコミュニケーション」などについて管理 「ファミリーリンク」…Google社のスマートフォンの「 課金」や「利用時間」について管理 「レーティング」…ゲームやアプリの推奨利用年齢を定めたもの
ペアレンタルコントロールを設定しておくだけでは穴がある!
お子さんが持つ端末に合わせて、適切なペアレンタルコントロール機能を選べばばっちりです!……と言いたいところなのですが、残念ですが、まだ穴があるんです!
ペアレンタルコントロールの設定をお勧めしますが、「万全」の対応ではありません。残念ながら、「各種ペアレンタルコントロールの名称 破り方」などで検索すると、あの手この手の裏技サイトや動画が世の中にはあふれかえっています。友達間でもこういった情報は共有されていることでしょう。子どもたちの「スマホやゲームをしたい!」という情熱は並大抵のものではありません。
そんなペアレンタルコントロールの穴を補うのは、親子の間のネット、ゲーム 利用の「約束」です。ガンホーが提供している『お約束メイカー』は、「課金」「時間」「マナー」「対人(見知らぬ人との接触)」と保護者にとって気になる子どものネット、ゲーム利用の問題についての約束をゲーム感覚で作ることができます。
ペアレンタルコントロールという機能による制限と、親子の約束、という「両輪」で子どもの安心安全なネット、ゲーム、スマホ利用を守っていきたいですね。
- POINTまとめ
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- ペアレンタルコントロールには様々な種類がある
- Androidならファミリーリンク、iPhoneならスクリーンタイム
- 機能には「抜け道」もある。親子の約束との両輪で対応したい
インタビュアー/ライター
石徹白 未亜- いとしろ みあ。ライター。ネット依存だった経験を持ち、そこからどう折り合いをつけていったかを書籍『節ネット、はじめました』(CCCメディアハウス)として出版。ネット依存に関する講演を全国で行うほか、YouTube『節ネット、デジタルデトックスチャンネル』、Twitter『デジタルデトックスbot』でデジタルデトックスの今日から始められるアイディアについても発信中。ホームページ いとしろ堂